IM分科会第3回概要 
1. 日 時  2013年5月24日(金)18:30~  

                     20:30
2. 場 所  一般社団法人科学技術と経済の会 会議室
        http://www.jates.or.jp/access.html

3. 概   要

3-1講話

 ・講師:町田尚氏 日本精工株式会社 顧問、芝浦工

       業大学 大学院 工学マネージメント研究科教授

 ・演題:技術立国日本の再生を考える

3-2主な内容

(1)今世界で何が起きているかを理解し日本のあり方を考

          える

 ・消費市場の変化 消費が先進国から新興国へシフトし、

       新興国の中産階級が消費をリードする市場の出現。

 ・エネルギー革命 化石燃料が主体でありクリーンエネル

      ギー比率はまだ小さい。エネルギーを中心に生活が変わ

      る。

 ・人口認識の変化 世界の人口が急増するという認識に加

      えて、各国の人口ピラミッドの急激な変化やそれに伴う

少子高齢化などの社会問題、穀物自給率問題、国家の財

政問題まで波及するという認識へ。

(2)CVT開発の経緯

 ・1978年に開発着手当時の時代背景は日本経済が構造転

       換を目指していた(経済白書)。

CVTの良さは古くから認識されていたが設計の成立しな

   いほどの高度な材料特性の達成が障害であった。

・最初の10年間の開発は失敗に終わった。原因は効率不

   足、重い、コスト高、新技術の採用リスク

・研究所での「期待されない開発」として継続した。原理

   原則の基本は絶対に動かさないことに心がけた。

・困難な技術課題を材料メーカーとの協業で克服した

(「すべらない油」の開発、疲労破断点となる金属中の

異物の徹底的な低減など)。

1999年にカーメーカーから採用され本格的な実用化を実現した。時代は経済再生への挑戦(経済白書)。

(3)これからの日本の産業構造について

・日本を支えてきた産業(繊維、粗鋼、造船、自動車、化

   学、家電)の生産拠点が海外シフト。

・海外へシフトした企業それぞれが独力で国際競争に勝つ

   必要がある(護送船団方式は無効)。

・次の時代は研究開発力が決め手。

・これから「産業」になる可能性のある分野は「医療、メ

   ディカル機器、食料、健康」。

3-3主な議論

(1)経営トップ層にMOT視点でのマネージメントの重要

          性をどう理解してもらえるかについての議論

(2)技術力があってもビジネスで負けている現状を打開す

          るための議論において、グローバルで万人が欲し

          るものが何であって、そこで勝てるにはどうするか

          がポイントではないかの提起。

(3)アカデミアとしては学生の中にイノベーションのマイ

          ンドセットができるように教育すべきの議論。